個人事業主からの法人化計画

個人事業主から法人化する前に、知っておきたい情報を紹介

個人事業主か、法人か?

法人化する前に知っておくべき情報

法人化する前に知っておくべき情報

個人事業主から法人化するにあたって、事前に知っておくべき情報を紹介します。まず、法人になると税金の種類も変わりますので法人税についてきちんと知っておく必要があります。経費計上のルールも多少変わります。個人事業主のように事業主貸勘定は使えませんので、役員報酬の受け取り方も事前にきちんと考えておきましょう。さらに、契約行為等の事業展開の様々な場面で必要になる会社印の役割や、もしもの時のための経営セーフティ共済の知識も知っておいて損はありません。

法人化する前に知っておくべき情報の記事一覧

  • 会社印の役割

    会社印の役割

    事業を運営する上では、個人事業主でも法人でも印鑑を使用する場面が数々あります。会社の設立時には、会社実印と銀行印と会社角印を用意するのが一般的です。会社実印とは、会社設立時に法務局に代表者が届け出るもので、印鑑証明書が取得できます。そして銀行印は銀行の口座開設時に届け出ます。会社角印は社内文書や社外文書のうち、実印の押印を求められない場合に使用します。個人の場合にも、やはり実印と認印の区別があります。市町村に届け出たものが実印であり、印鑑証明書を取得できる一方で認印は日常的に使うものです。

  • 法人にかかる税金

    法人にかかる税金

    個人事業主とは異なり、会社などの法人として事業活動を行う場合には法人税を納めなければなりません。この法人税の中身は法人税と法人住民税と法人事業税とに分かれます。このうち法人税は、法人の儲けに対して税率を掛けて計算します。法人住民税は法人税割と均等割という二種類の計算方法から合算しますが、利益に関係なく例え赤字であっても納めなければなりません。また法人事業税は法人の所得に対して課されるものであり、都道府県に納めます。仮に資本金等が1億円以上の場合には、法人事業税に加えて外形標準課税も納めなければなりません。

  • 経費で支払う役員報酬

    経費で支払う役員報酬

    法人が経営者などに役員報酬を支払う場合に経費と認められるためには、条件があります。従業員や社員の給与は当然経費として認められますが、役員報酬の場合には定期同額給与か事前確定給与か、あるいは利益連動給与の場合に経費と認められるのです。定期同額給与とは多くの会社で一般的に行われているように、役員の月額報酬額を定めて毎月同じ金額ずつ支払うという場合です。そして事前確定給与とは、税務署にあらかじめ確定した金額の報酬を特定の日に支払うという旨を届け出ておき、その通りに支払う場合です。また利益連動給与は、法人などの業務執行役員で利益に応じて定まる金額を役員報酬として支払うものです。

  • 経営セーフティ共済

    経営セーフティ共済

    個人事業主や小規模な企業体が取引先の資金繰りの悪化を受けて連鎖倒産をするような事態に直面した時の支えとなるように、経営セーフティ共済という制度があります。これは連鎖倒産のリスク回避のために緊急の融資を行う他にも、一時的な貸付を受けることもできます。加入には一定の条件を満たさなければなりませんが、この融資を受けるに際しては、無担保かつ無保証人でよいのです。そして毎月支払う掛け金は全額経費に算入できますし、一定期間掛け金を払い続けると、それが積み立てられて満期には満額が返金されることになっています。

  • 把握しておきたい法人化のデメリット

    把握しておきたい法人化のデメリット

    フリーランスから法人化を遂げた際にはさまざまなメリットがありますが、デメリットがあることも踏まえておかなければ法人化を後悔することになりかねません。会社を存続させていくためには、デメリットを把握して対策をとることが大切です。なかでもコストの面は、フリーランスとのギャップを感じる人も多い様子。給与や税金など、さまざまな点でフリーランス時代とは異なる部分が出てきます。開業に際しても、フリーランスは届け出に費用がかかりませんが、法人化となると登記代などでまとまった費用が必要になります。法人化したもののこんなデメリットもあったのかとギャップに悩まずに済むように、ここで紹介する内容に納得してから法人化を検討しましょう。

  • 法人化による社会保険加入のメリットと手続き方法について

    法人化による社会保険加入のメリットと手続き方法について

    法人化すると、社会保険に加入する必要があります。個人事業主のときは国民保険と国民年金を払っていれば良かったですが、会社になると健康保険に加え、厚生年金や介護保険を払うことに。労働者を雇うと雇用保険や労災保険も必要になり、さらに負担が増えます。しかし、社会保険に加入することで将来もらえる年金が増えたり、家族を扶養に入れられたりするメリットも。さらに、病気や仕事が減ったときの保障もあるので安心感が違います。社会保険の加入により、社会からの信頼も得やすくなるでしょう。社会保険に入るためには、健康保険や厚生年金は年金事務所に、雇用保険はハローワークに、労災保険は労働基準監督署に行って手続きをします。

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